荒らぶる獅子 山口組四代目 竹中正久の生涯

極道社会を浮き彫りにしたノンフィクション 田岡一雄の跡を継いで50歳で日本最大の組織に君臨、わずか202日で銃弾に倒れた竹中正久―――その激しい生きざまを綿密な取材と構成で描いた力作

1988年1月31日刊行 徳間書店 定価1240円

 「なんじゃい、わりゃあーッ、しまいにゃ,ぶっ殺したろかっ!」「お前らなんやねんっ!汚いことしくさってっ!タダじゃおかんぞっ!」 竹中正久は鮮烈な記憶を残し,この世から去った。一万人からの構成員を率いる、日本最大の山口組の頂点に昇ってわずか二百二日後のことである。生前、抗争の度にテレビが怒る正久像を繰り返し放映したこともあって,阿修羅のごときイメージを決定的にした。だが、竹中正久は意外にも、法と人権の感覚を持った読書家でもあった。つねに六法全書を座右に置き、警察といわず、検察や裁判、総じて権力に対して、性として反抗的だった――。
(「序章に変えて」より)

 

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