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溝口敦の斬り込み時評 No.521(2026年1月19日)
7代目山口組人事が固まった

六代目山口組の中核組織である弘道会は早くも七代目山口組襲名へと次代に向け、準備万端、人事を整えている。
七代目組長は誰かといえば、当然のことながら、弘道会の竹内照明総裁であり、六代目山口組の今の若頭である。
竹内の山口組若頭就任に伴い、それまでの若頭・高山清司は新設の相談役に退いている。次の組長は若頭からという山口組の慣習に沿うため、高山は若頭の座をあらかじめ竹内に譲って、七代目組長への道をつけたのだ。
では、竹内が山口組の七代目組長に就くとして、そのナンバーツー、若頭は誰になるのか。これも文句なく今の弘道会の野内正博会長だろう。野内会長は去年9月に山口組の直参になっているから、若頭になる有資格者といえる。
若頭になるにはキャリアが浅すぎるという声があるかもしれないが、そんなことは関係ない。だいたい司忍ー高山清司という先代の1,2位連合がいい例を示している。05年4月に二代目弘道会の会長に昇格したばかりの高山清司が山口組直系組長に昇格し、2か月後若頭補佐に抜擢され、同年8月には若頭に上っている。
直参になってわずか4ヶ月で、直参連中全員に号令を掛ける若頭になる。六代目時代と同様、山口組に対して弘道会支配が貫徹するのだから、竹内照明——野内正博ラインに何の不安もない。
この人事に不満を漏らしそうなのはわずかに司忍組長がいるばかりだろう。彼とすれば、自分はまだまだ健康である、それを歳だといって引退させられたれるのは叶わんという気持ちにちがいない。
しかし、司の少数意見などは圧殺される。なぜなら今の弘道会を作り、山口組内での地歩を固めたのは全部高山清司であって、司は高山によって盛り立てられたお飾りにすぎないからだ。
また弘道会の主要な幹部という幹部に、正面切って聞けば、「私が今も大事に思っているのは高山親分であって、司親分じゃないです」と答えるはずである。
よって司忍組長が「え、若頭が野内? ちょっと弘道会色が強すぎないか。それも2代続けて」と良識論を披露しても、単に参考意見になるにすぎない。
もう六代目山口組には弘道会支配に対して難色を示す勢力はどこにも存在しない。
しかし21年前、今の時代の10倍、20倍も構成員がいた時分の山口組と、現在の1,2位人事が同じ発想で組まれるとはどういうことか。どん底というべき今のやくざ不況は、俺たち山口組には関係あらへんと、うそぶくつもりなのか。

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