399)織田組長の絆会は解散を正式撤回、山健組に分裂話(20年7月13日)


 織田絆誠組長率いる絆会(旧、任侠山口組)には、この3、4月ごろから解散の噂が流れていた。この10日にも解散を発表か、といった噂さえ流れたが、7月14日に急転、同会の緊急執行部会で解散案は急遽、撤回され、当面の間、解散せず、現状維持が正式決定した。
 
 また山健組に分裂の噂が流れている。山健組はご承知のように神戸山口組(井上邦雄組長)の中核団体だが、この噂とは別に神戸山口組自体が分裂するという噂まで飛び交っている。

 いずれもどこまで真相を穿った噂か不明だが、神戸山口組が、副組長をつとめる入江禎率いる二代目宅見組、最高顧問の池田孝志が組長の池田組(岡山市)を中心に、いよいよ離脱するという噂に対しては、否定的な向きが多い。

 いくら井上邦雄組長の組運営に不満でも、もう離れる時期を失して、このまま組が消滅するまでつき合うしかないと腹を決めている、だから今さらジタバタしない、というのだ。

 対して山健組の分裂はありそうにない話だが、逆にこちらの方に現実味があるらしい。分裂を主導するのは現在、殺人未遂容疑で勾留されている山健組・中田浩司組長の息がかかった一派だという。

 中田組長は逮捕される前、独断で六代目山口組への復帰を画策したことがほぼ明らかになっているが、その復帰構想が半年以上たった今、息を吹き返しているというのだ。

 たしかにこのまま山健組に籍を置いても、いずれ神戸山口組解散の声を聞けば、ヤクザから足を洗って堅気になるしかない。独自の事業や技術を持っていないかぎり、カタギでは食えず、浮き上がる途はない。であるなら、六代目山口組に移ってヤクザ稼業を続けた方がトクという判断だろう。

 こうした分裂話で浮き上がる構図は六代目山口組の優位、神戸山口組の沈下ということだろう。生き残るのは六代目山口組という大勢はほぼ覆りようがない。

 他方、絆会解散という噂には「我々はワルではあっても、クソでもクズでもない。暴力団という看板は外しても、我々が男だという看板は絶対、外さない」という織田組長の持論が強烈に反映されていた。

 もちろん組内には解散に反対する声が強かった。
「警察発表でも今の絆会メンバーは610人。発足時より増えているのは絆会だけだ。10年、20年の単位で見れば、うちが勝つのは間違いない。にも関わらず解散するのは白旗を掲げたみたいで面白くない」

 解散説浮上の背景には、暴力団はもう終わった、我々が生き残るためには一度暴力団であることを止めなければならない、反社であり続けたら死ぬしかない、という世界観があった。