367)早くも再逮捕説が流れている高山若頭(19年1月21日)


 今年10月、六代目山口組・高山清司若頭が刑期満了で府中刑務所を出所する予定だが、早くも再逮捕という情報が流れている。警察庁は絶対、彼をシャバに戻さない、山口組の運営にタッチさせないというのだ。

 警視庁に詳しい東京の事業家が語る。

「来年の東京オリンピックでは海外マフィアやテロ・グループの日本潜入を当然、警戒しなければならない。そういうとき高山が若頭に復帰して、山口組を仕切るのは剣呑すぎる。

高山が出所すれば、山口組の分裂・対立を激化させ、治安をさらに不安定化させる。それが海外勢のつけ込む隙になるのだ。高山に比べれば、まだしも篠田建一(司忍)が組長を続けた方が安心できる。

かつて警察庁の安藤隆春長官が言った「弘道会の弱体化なくして山口組の弱体化なし」の「弘道会」は司でなく、高山が仕切る弘道会のことだ。高山が警察を恫喝し、尾行し、探偵を使い、警察を敗訴させるなど、過激派じみた手を使った。

警察はメンツにかけて高山の組長就任を認めたくない。そのためには脊椎という高山の持病をいい材料に、刑務所内での不慮の死さえ検討している。そうなれば、昔の山本健一(初代山健組組長、若頭)同様、獄死同然の死になる」

警察とすれば、再逮捕の罪名など、なんとでもなるのだろう。他方、弘道会にとっても、高山の「社会不在」の継続は、今の竹内照明会長を除けば、歓迎すべき事態という。弘道会でハバを利かせているのは高山直系というべき高山組であり、それ以外の組は幅寄せを食っているかららしい。

もともと山口組の三派分裂は高山若頭の恐怖政治から始まった。だから彼が最高裁への上告を取り下げ、服役したとたん、神戸山口組の分裂計画がスタートした。

高山若頭が出所し、三派分裂を収拾、再統一化に動いても、分裂した側は再び始まる彼の恐怖政治を受け入れまい。高山若頭は山口組の若頭に就いた直後、菅沼光弘・元公安調査部長に会い、「山口組の幹部連中にカマシを入れてやった。今じゃワシに報告するんでも、奴らは直立不動ですわ」と愉快そうに笑ったという。分裂した後では、高山若頭の強烈なカマシも物を言わないだろう。

そして警察の見立てでは、司組長は七代目組長候補に高山若頭でなく、直参の森健司・司興業会長を擬す形で、三派分裂の収拾を図っていくという。意外な観測である。

森会長は司組長の古くからの子飼いだが、高山若頭に比べれば、三派全体にわたって敵が少ないとはいえそうだ。