360)3派統合の前に神戸と任侠の同盟などさまざまな動き(18年9月3日)


 山口組3派の再統合話は今のところ停滞しているが、これで打ちきりになったわけではない。9月中旬以降、仕切り直しの話し合いが始まり、早ければ9月中にもおおよそ新3派相関図が描けそうだ。

 話し合いは六代目山口組と任侠山口組の間だけではなく、神戸山口組と任侠との間でも行われる。神戸山口組に任侠の勢力をプラスできれば、神戸、尼崎、大阪、播州(姫路には六代目山口組系の竹中組が存在するが)など阪神地域を一色に染め上げ、六代目山口組系勢力を排除できる。

 つまりしっかり西を握れれば、名古屋以東の六代目山口組にとりあえず対抗できる。それができなければ、神戸はジリ貧になり、六代目と任侠の草刈場、ただ沈んでいくしかない、と神戸の良識派は考えている。

 7月27日、神戸の執行部会で任侠との再統合を発議したのは太田守正舎弟頭補佐だったという。彼はもともと山健組の流れを汲む古参だが、その太田があえて任侠との再統合を主張した。つまり「打ち出し力」として山健組を継いで約1年の中田広志組長では不十分、と主張したに等しい。

 これには神戸の井上邦雄組長ばかりか、山健組の中田広志組長も反発、執行部会はデッドロックに乗り上げた。だが、かといって何も手を打たなければ、六代目と任侠の再統合が進んで、ますます神戸が沈んでしまう。

 他方、任侠としては織田代表の警護役、楠本勇浩組員を殺されたままで、再統合はあり得ない。

そのため神戸の良識派は、井上が楠本家に香典を持参し、楠本組員の霊前で合掌、深く詫びを入れる。そうまでしても、任侠はまだ統合を受け入れにくいだろうから、とりあえず「同盟」を結ばないか、などと任侠に持ちかけている模様だ。同盟ならば、相手側の人事にとやかく口を挟む必要はない。

 しかし、仮に任侠が神戸と同盟を結んだ場合、六代目としては、分裂の本家本元である井上邦雄組長や入江禎副組長、正木年男総本部長などを抱えたままの神戸と同盟を結んでいる任侠は受け入れ難い、なんとか彼らを引退に追い込み、排除してくれないかと言い出すに決まっている。

 もちろん3派分裂が2派対立で終熄し、1派統合に進まなくても、それはそれで一歩前進にはちがいない。しかし、任侠の織田代表の目標は「山口組改革」だから、改革しやすい立ち位置はどこか、模索し続けるにちがいない。

 このことから再統合の組み合わせとその順番をどうするか、という問題が出てくる。結論を出す期限はぎりぎり来年10月、高山清司若頭が出所する3〜4カ月前、つまり来年6月ごろまでと見られる。