345)米山新潟県知事と福田財務次官の相違点(18年4月23日)


 週刊文春が伝えるところによると、米山隆一新潟県知事(50)は少なくとも2人の名門私立大学に通う女性(22、24)と不適切な性交渉を持ち、辞任を決めた。

 見落とされがちなことだが、ここで気をつけるべきは、知的でもある若い女性の中に援助交際という名の売春を平然と受け入れる性倫理が広がっていることである。

 知事と2人の女性との間には、性を売買するという約束ができ、それが確実に履行されていて、取引上のトラブルはない。双方合意した上でのことである。

 問題があるとすれば、米山知事が売買春の関係ながら2人の女性と同時並行的に性交渉を持った。若者の上に立ち、見本となるべき知事によるダブルの買春行為は不適切、犯罪的ということだろう。

 他方、財務省の福田淳一事務次官(58)はテレビ朝日の女性記者とレストランで食事しながら取材を受けた際、「キスしたい」「おっぱい触っていい」などとセクハラ発言したことが問題化、やはり辞任した。

 福田氏の場合、渦中の財務省という自覚に欠けているばかりか、事務次官という自分の役職、それを前提にした一対一の直接取材、相手はテレビ記者といったTPOを全然わきまえないバカというしかない。セクハラかつパワハラでもあろう。

 女性記者は婚約もしていて、少なくとも米山知事の相手側である援交女子大生とは性に対する考え方が異なる。だが、福田次官は何を考え違いしたか、「記者応接」「取材対応」という公務を忘れ、遊びや息抜きでもあるかのように対応した。

 猥雑な問い掛けが親密な雰囲気づくりに役立つとでも錯覚したのだろうが、こうした錯覚は一部メディア側にも責任がある。というのは焦点となる人物や機関に対して若く美人の女性記者を当てるのは割合広く見られる現象だからだ。

 要路の人物はたいてい男だから、美人を目の前にすれば、気持ちに隙もでき、余計なサービスもする。それを狙っての配置のはずである。

 2事件の背景には男女を問わない性倫理の流動化と多様化、そして公私の混同があるはずである。

 参考までに福田氏に聞いてみたい。何度か食事をしながら、個別取材に答えているようだが、そうした飲食費は省の交際費か、福田氏のポケットマネーか、それともメディア側の取材費か、と。

 出所を問わず飯を食わせてやれば、何を言っても許されると考えるのは世間知らずのアホである。