333)3派に割れた東京の山口組の今後は陣取り合戦(18年1月22日)


 14日、任侠山口組(織田絆誠代表)に6代目山口組(司忍組長)の直系団体、落合金町連合から草野一家・草野世督総長が直参として参加した。

 従来、任侠山口組に加わるのは神戸山口組(井上邦雄組長)のメンバーが多かったが、本流の六代目山口組からの移籍は直系淡海一家からの京滋連合・大谷榮伸会長(現、任侠山口組本部長補佐)に次ぐ二人目である。

 草野一家は錦糸町や新小岩など江東、江戸川方面に根を張る東京の組織である。任侠山口組の東京勢力としてはこれまで3代目臥龍会・木村政明会長、3代目鶴城組・武田信夫組長の二人がいたが、ここで草野一家が加わり、計3団体になった。

 すでにヤクザ世界では、草野一家が任侠に加わるという噂が広まっているようだが、たしかに影響は大きそうだ。

 内情を知る関係者が説明する。

「草野総長は福岡の出身で、要するに川筋気質です。もともと筑豊を流れる遠賀川の『川筋者』だから、竹を割ったような性格で、言いたいことはズバズバいう。どうしても回りから浮きがちです。で、落合金町連合の佐藤光男会長とぶつかったらしい。

 まあ、ごたぶんに洩れず、不明朗なカネ集めを問題視して、佐藤会長にうとまれた。それまで草野一家は落合金町連合を支える4本柱の一つでしたが、これで草野総長は連合の舎弟に祭り上げられる。

 草野総長は任侠山口組の発足直後から織田代表の唱える任侠に共鳴し、自分も参加したいと思っていたようです。今回、チャンス到来とばかりに思い切って参加を決めたらしい。

 草野総長は人脈が広いから、これからじわじわ東京でも影響力を及ぼしていくはずです。六代目側にも任侠の共鳴者がいるわけで、新年早々ドキッとした組関係者は少なくないと思います」

 東京には3派に割れた山口組の全部が存在する。互いにぶつかり合い、思いもかけず抗争勃発の危険が、と思いがちだが、まずその心配はないという。

「下のものが抗争に出たら、上に立つものが逮捕される。まして東京は皇居や政府があるところだから、ヘタに飛び跳ねると、組ぐるみ潰される。それが分かっているから、今回の草野一家のように組織戦になる。つまりある組を自派に組み入れるかどうか、そういう陣取りが抗争の代わりになる」(先の関係者)

 首都圏の組織が3派山口組の草刈場になる。抗争はさておき、ヤクザ、暴力団が山口組色に染まっていくのも見過ごせまい。