316)前代未聞、任侠山口組記者会見の裏事情(17年8月28日)


 織田絆誠代表の任侠山口組が27日、尼崎の真鍋組本部で発足以来2回目の記者会見を開いた。神戸山口組が任侠山口組について流すデマがあまりにもひどく、黙視できるレベルではなくなったからだ。

 ヤクザと記者会見はなじみのいい取り合わせではない。まして相手陣営が流すデマがテーマとあっては、ヤクザ始まって以来のことだろう。

 だが、ネットや口コミ、活字メディアなどでウソやでっち上げ、ためにする悪意の噂を匿名で流されては、一般人同様、防ぐ手立てがない。

 ヤクザ、暴力団とはいえ、今は相手をぶちのめせない。そんなことをしたら、相手の思うツボだ。

 かといって、黙って耐えていれば、相手が言い立てるウソを自認することにになってしまう。裁判で争うのも迂遠だ。

 で、公開の記者会見で反論し、相手の非を鳴らすことになったと見られる。

 任侠山口組の幹部が解説する。

「神戸山口組の屋台骨は井上邦雄組長が率いる山健組だけど、これが約400人に激減した。任侠分裂直前には一千人いたから、かなりの凹みです。そして山健組の二本柱は健竜会(中田浩司会長)と健國会(西野雅之会長)だけど、これまた健竜会が50人を切り、健國会が10人前後。

 山健組には他の組にない『登録料』制度があり、自分が抱える若い衆1人につき毎月1万円を組に納める。もちろん月の会費とは別だ。だから登録料の集まりをみれば、組員の実数が大体分かる。

 山健組がこんな状態では、他の加盟団体に示しがつかない。そうでなくても、正木年男総本部長を除けば、ほとんどの幹部が井上組長を見限っている。

 入江禎副組長(宅見組=大阪)、池田孝志最高顧問(池田組=岡山)、みな失望している。

 井上組長と正木総本部長は任侠山口組が割って出なければ、こんな事にはならなかったと、ほぞを噛む思いだろう。しかし対抗手段がない。デマを言い散らすぐらいしか能がないわけ」

 デマのターゲットは織田代表に集中している。六代目山口組の若頭補佐・竹内照明を通じて組長・司忍から10億円もらったとか、去年5月弘道会系の手で射殺された池田組若頭・高木忠の仇討ちを池田組から請け負い、5億円受け取ったとか、ウソ八百を並べている。
 任侠山口組の最高幹部が語る。

「織田代表は井上邦雄組長とは違い、昔から金儲けがヘタで、わずかな不動産を全部担保に入れながら今でもやりくりに四苦八苦している。「10億だの5億だのというカネがあれば若い者に『これでとりあえず急場をしのげ』と配ることもできる。それができない現状に自分を責める毎日です」