312)稲田大臣の首を切ったのは米国ではないのか(17年7月31日)


 稲田朋美防衛相が28日ついに辞任した。だが、南スーダンのPKOに派遣された陸上自衛隊の日報隠し問題で辞任を決意したのか、かなり疑わしい。

 同日、発表された「特別防衛監察の結果」では、2月13日と15日の2回、稲田氏が出席した幹部会議で、

「日報について防衛相に説明した。陸自での日報の存在について何らかの発言をした可能性は否定できないが、書面で報告したり非公表の了承を求めたりしたことはなかった」

 などと、稲田氏のかかわりを主語や目的語を抜いた、ごまかし文章で記すばかりだ。

 結局は事務次官や陸上幕僚長など5人にごく軽い処分を出し、次官と幕僚長は退職を決めた。これまでの稲田氏なら、自分としては大臣給与と議員歳費の差額1カ月分、46万円ぐらいを返納すればチャラと考えたはずだ。

 にもかかわらず、なぜ辞任なのか。かつて内閣官房の主席秘書官をつとめた知人が推測する。

「簡単にいえば、アメリカから圧が加わったからだ。たとえば7月14日、米ワシントンで開催予定の日米外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)は米側の申し出で延期された。

 これには日本側が岸田外相と稲田防衛相、米側からティラーソン国務長官とマティス国防長官が出る予定だったが、米側が何度も延期を言い出し、日取りが全然決まらない。

 なぜなら米側が稲田氏の能力、人格を信用していない。こんな幼稚で不勉強な女と国家機密を含む話をしていいのか。軍事のド素人、しかもいつ首が飛ぶか分からない大臣。まともに相手にできないと考えていた」

 陸自でも信用されず、好かれてもいない。ましてアメリカではなおさらだろう。

「おまけにトランプは安倍も相手にできないと考えている。だからニューヨークタイムズの取材に首相夫人の安倍昭恵は『ハローも言えない。会話がないままの夕食会2時間はつらい』などとクサした。外交儀礼上、言ってはならない言葉だ。

 安倍は日報問題など、どうでもいいと考えている。が、忠実なアメリカのポチだから、ご主人が心底怖く、27日、稲田を呼んで因果を含め、辞任に持ち込んだ。稲田が自発的に辞任を申し出たというのは武士の情けで、一刻も早くトランプに機嫌を直してもらいたいだけ」(同前)

 しかし、そのトランプも安倍同様ボロ切れの旗。ボロがボロにすがって「許して」と泣いている。