311)セガサミー里見会長宅発砲事件の裏に魑魅魍魎(17年7月24日)


 15年1月に2回発生したセガサミーホールディングス・里見治会長宅発砲事件は、ようやく警視庁が動き出し、現在、山健組系の組員や元組員などを逮捕、18日までに3人を起訴した。

 里見氏は宮崎シーガイアでカジノリゾート建設をぶち上げていたが、14年、突然、計画を反故にした。そのため当初は、撤退を恨んだ九州の暴力団が発砲したなどとの見方があった。

 事件がめくれてみれば、神戸山口組系の山健組周辺の犯行だったが、警視庁が把握している以上に、事件の根は深いと、関西の事業家Q氏が解説する。

「里見宅への発砲を5百万円で実行犯に依頼したのは山健組系の幹部だったが、これは不起訴。発砲を請け負い、実際に発砲した男たちは約束の5百万円を受け取れていない。にもかかわらず、依頼主は不起訴、実行犯だけ起訴という警視庁の取り調べはどこか狂っている。

 警視庁は事件の構図が分かっていないのではないか。山健組系幹部に発砲を依頼した大もとは名古屋の弘道会系幹部で、警視庁もこのことはある程度、承知しているようだが」

 話は変わるが、フィリピンのバカラ・ハウスのライブ映像をネットで流し、客に賭けさせるネットカジノがある。刑務所に服役中、「あれを日本で流したら」というアイデアが閃き、出所後、事業化したのが山健組系の元組員Hである。

 Hは事業会社Sを立ち上げ、ここ10年ほどで年間百億、累計1千億円の利益を実現したという。

 このHは次に日本のカジノへの参入を計画した。参入の際、強力なライバルになりそうなのが里見氏が率いるセガサミーである。里見氏をびびらせる必要が生じて、ついに発砲事件に行きついたとQ氏は結論を出す。

 この見方が当たっているのか、外れているのか、今は不明だが、発砲事件にあえて弘道会を噛ませたのは、捜査攪乱を狙ってのことという。

「Hは山健組の出身にもかかわらず、かなり弘道会に熱を入れている。弘道会・竹内照明会長とは昵懇だし、竹内会長の線で稲川会・内堀和也理事長とも通じている。

 そうしたパイプの延長線上に横浜のフィクサー的会長がいるし、また山健組・中田広志若頭の出身地である和歌山県御坊市の縁で自民党の大物政治家ともつながっている。ケチなカチコミ事件の背後には、日本の魑魅魍魎大集合の利権構造があるんです」

 陰謀論の類かもしれないが、さもありなんと思わせる点もある。