309)本職も逃げ出す安倍政権のマフィアぶり(17年7月3日)


 週刊文春による「文春砲」がまた炸裂した。今度は自民党の下村博文元文科相(都連会長)に対してで、下村氏の関連政治団体「博友会」のパーティー券を加計学園秘書室長が13年と14年、それぞれ100万円ずつ購入したが、博友会の政治資金収支報告書には記載がなく、政治資金規正法に違反する疑いを指摘している。

 都議選の最中だから、さすがに文春の記事は綿密である。どこからも法的に突っ込まれないよう入念に記事づくりをしている。

 驚いたのは下村氏が29日、急遽「記事は事実でない」と記者会見を開いたことだ。どう事実でないのか興味を持ったが、結局は加計学園の秘書室長が200万円を持ってきたことは事実。200万円は11人の個人及び企業のカネだ。だから収支報告書に記載義務はないと否定した上、しかし11人の名は分からないと来た。

 11人の名が列挙できないなら,文春に対する反論にはならない。内実がどうあれ、100万円ずつ2回受け取ったのは紛れもない事実だからだ。

 これをもって「記事は事実に反する」と強弁するのは、まさしくマフィアの論法だろう。理屈と膏薬はどこにでもくっつくという例の言い草である。

 たまたま朝日新聞が長谷部恭男早大教授と杉田敦法政大教授の対談を企画し、19日付の紙面に掲載している。

 二人とも「政治のあり方がマフィア的になっているのでは。仲間や身内でかばい合い,外部には恫喝的に対応する」(杉田教授)、「濃密な人間関係で強く結ばれた集団が,官僚機構や一部マスコミも縄張りにおさめ、社会一般に対して説明責任を果たそうともしないで権力を行使するとき,公権力は私物化され,個人間の私的な絆をテコに政治が行われる。……反対するやつは切り捨てればいいと。まさにむき出しのマフィア政治です」(長谷部)と、それぞれマフィア政治化に警鐘を鳴らしている。

 下村氏の加計学園献金もマフィア化の一端だろう。私学助成金の所管大臣が助成金を受け取る側の加計学園から多額のパーティー券購入を取りまとめてもらい、それを報告書にも記さない。メディアに事実をばらされれば,都議選中に選挙妨害だと息巻く。盗っ人猛々しい剣幕である。

 本職のヤクザやマフィアもハダシで逃げ出すマフィアぶりだから、本職の勢いがなくなる道理である。本職はもう不要なのだ。自公政権側が立派にマフィア役をやってくれる。