300)半グレ集団の賢くも仁義なき金儲けビジネス、巨万の富を蓄積(17年5月1日)


 日本の反社勢力の退潮は著しいが、そうした大勢にもかかわらず、半グレの一部はとんでもなく大化けしているようだ。

 ごく一部が、巨万の富の蓄積に成功している。彼らは気鋭のIT事業家風にその財をまるきり新しい分野に投下、大胆きわまる新事業に投じようとしている。

 たとえばAは中国の某市に数億円を投じてビットコインのための強力なマイニング(採掘)工場を設立、年間利回り300%を目指すという。周知のようにコンピュータの計算能力をフル稼働させることでビットコインは新規発行される。マイニングのためには強力なコンピュータばかりか、冷却設備や優秀な技術者を必要とする。

 また金インゴットの密輸で財を蓄えたBは中国の銀行と手を組んで日本での消費税還付を合法的、常習的に行えるビジネスを考案、この夏にも事業を開始するという。

 もちろん金塊密輸も消費税狙いの裏ビジネスだが、海外での買付や、日本帰着後の消費税相当分支払いなしの通関、貴金属店での売り手チェックなど、煩わしい事項が多く、これをよりビジネスライクに流せないかと模索している。

 彼らは半グレ出身とはいえ、限りなく合法的で継続できる儲け仕事を目指している。Bが言う。

「金塊の密輸も消費税相当分の通り抜けだけだから、たいして違法性はない。それに資金貸付人や買い付け部隊、買い上げ人はそれぞれの間で契約書を交わしているほど。違約の場合はとか、万一不測の事態が生じたときにはとか、特約さえ定めている。

 一部で報じられるように香港マフィアが参入とか、そういうメチャクチャな世界ではない。早い話、「資金はいくらでもある。今、金に代えておきたい」という実需があるから、この10年で金価格は2倍以上にも値上がりしたわけだ。そういう需要と供給がある中でこの仕事は発展してきた。

 ただ根が半グレだから、カネになる情報は即行動という習性は治らない。誰某が金の買付資金を運んだ、誰某が金を現金に換えたという情報は横取りのチャンスと心得、同業者崩れや関係者が強奪し、詐取する。我々の中にそういう要員がいることも確かだ」

 下は暴力的なチンピラ、上はオモテ事業への転進志向と、二極化しているのかもしれない。