溝口敦はノンフィクション中心のライターです。手がける分野は主に社会畑ですが、カバー範囲は広く、山口組、ヤクザ、暴力団、組織犯罪集団、外国人マフィア、人物論、新宗教、科学、食品の安全性、性、小説など多岐にわたっています。発表メディアは主に週刊誌、月刊誌、単行本です。


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溝口敦の斬り込み時評(日刊ゲンダイ、毎週月曜連載)

347)山口で思い出したNHK「教育番組」の破廉恥話(18年5月14日)

 週刊文春が「TOKIO山口達也に女子高生を“献上”NHKの大罪」として、NHK・Eテレを批判している。

 記事を読み、筆者は7〜8年前、知人から聞いた話を思い出した。

 あまり売れていない古参の女性タレントHが司会役でNHKの教育番組に出ていた。その番組が一段落してスタッフ、出演者ともども打ち上げをすることになった。

 会場は六本木1丁目、泉ガーデン内の1室と聞いた。そこは出入りする広告会社の社員の持ち物だったらしい。

 ワインやつまみなどはスタッフや関係者が用意し、気兼ねなく安上がりにドンチャン騒ぎするつもりだったのだろう。

 知人の女性Kは元レースクイーンで、タレントHの友だちである。HはKを連れて行けば、NHKのスタッフが喜ぶと考えたのか、何日も前からKに「一緒に行こうよ」と誘っていた。KはHよりそうとう若く美人だが、芸能人ではなく、Hが出ていた番組ともいっさい関係がない。当然、スタッフとは面識がなく、番組に出ようなどとの野心もないから、これを機に知り合おうとも思っていない。

 これが男なら、番組に関係ない者が打ち上げに誘われるなど、ほぼあり得ないことだろう。しかし、女なら場の賑わいや花になると誘うわけだろう。

 Kは生返事を通したが、打ち上げの前日になって「外せない用ができた」と断った。というのは、それよりだいぶ前、Hと食事した際、HからEテレの宴会がどういうものか、聞いていたからだ。

 会場はやはり個人の居宅や別荘、研修寮など人目につかない場所を使う。主催者は時にミンヤク(睡眠薬)入りのワインを女性に飲ませ、べろべろに酔わせる。出来上がったカップルは別室や部屋の隅で人目も憚らずイチャつきだす。参加者全員ではないが、さながら乱交かという風景を想起させたというのだ。

 Kは言っていた。

「Hは話したことを忘れたかもしれないけど、こういう話を前に聞いている以上、打ち上げなどに出られるはずがない。Hは次の仕事が欲しくて、スタッフ受けを狙い、若い女に声を掛ける。やっていることは女の女衒です。それを受け入れるNHKもどうかしている。これでHとは絶交です」

 Hが語ったことは本当なのか、オーバーなのかわからないが、話を聞かされたKはほぼ真実と信じた。

 教育番組はNHKの中でどういう位置づけになっているのか承知しないが、少なくとも「教育」の名を冠する部局がやることではあるまい。NHKは山口達也の他、過去に覚醒剤ボケの「歌のお兄さん」らを何人か輩出した。それも今となっては納得である。



<斬り込み時評バックナンバー>

346)NHKの銀座ママ番組に抱いた違和感(18年5月7日)
345)米山新潟県知事と福田財務次官の相違点(18年4月23日)
344)暴力団員が減る中、任侠山口組だけが増えている(18年4月16日)
343)陸自日報隠蔽は安倍政治の必然(18年4月9日)
342)昭恵夫人と安倍首相は一心同体(18年4月2日)
341)任侠山口組が指定暴力団になったが、ますますヤクザは潜るだろう(18年3月26日)
340)安倍首相には退陣してもらうしかない(18年3月19日)
339)神戸山口組絡みの出来事で最近、囁かれていること(18年3月12日)
338)政治への関心を薄くさせる「働き方改革」の一面(18年3月5日)
337)「野球くじ」と「カジノ」にみる公的機関の偽善(18年2月26日)
336)様変わりした危険ドラッグ市場(18年2月19日)
335)依存症対策という警察の腐朽化(18年2月5日) 
334)半グレ集団が任侠山口組に寄ってきている(18年1月29日)
333)3派に割れた東京の山口組の今後は陣取り合戦(18年1月22日)
332)ポスト池田に動き始めている学会は改憲に協力するのか(18年1月15日)
331)半グレにもヤクザにもしのぎが細る厳しい冬(17年12月25日)

2010年7月7日、野球賭博摘発についての溝口敦のコメント
NHK WORLD ニュースライン(10年7月7日)

2008年7月14日、占い師・細木数子は講談社社長に6億円余の損害賠償を求める裁判について、東京地裁に訴えの取り下げ書を提出した。
講談社と溝口は細木の訴えの取り下げに同意し、次のような和解条項を示して細木と和解した。

講談社は、雑誌出版社として財団法人日本雑誌協会が定める雑誌編集倫理綱領(昭和38年10月16日制定、 平成9年6月18日改訂)に基づき、「雑誌編集者は、完全な言論の自由、表現の自由を有する。この自由は、 われわれの基本的権利として強く維持されなければならない」ことを基本とし、「社会の秩序や道徳を尊重す るとともに、暴力の賛美を否定する」との立場に立ちつつ、「個人及び団体の名誉は、他の基本的人権とひと しく尊重され擁護されるべきものである」ことを自覚し、「真実を正確に伝え、記事に採り上げられた人の名 誉やプライバシーをみだりに損なうような内容であってはならない」ことに留意して、行動していくことを、 ここに表明し、補助参加人(溝口敦)は、同様の指針に沿って、行動していくことを表明する。

2008年3月10日、溝口敦と山口組系山健組組長らは東京地裁で和解した。

・この和解を報じる共同通信の配信記事(08年3月10日)
・東京地裁での和解の概略




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